テカリ

「脂性肌」という誤解。インナードライが招く過剰皮脂の正体

脂を抜くほど、肌は「脂」を出す

夕方になると顔がテカる、小鼻の脂が気になる。これに対し、多くの男性は「自分はオイリー肌(脂性肌)だから」と考え、あぶらとり紙で何度も拭き取ったり、洗浄力の強い洗顔料で「脱脂」したりします。しかし、これこそがテカリを永続させる「負のスパイラル」です。

30代以降のテカリの多くは、実は肌内部の深刻な水分不足(インナードライ)が原因です。水分が不足し、バリア機能が低下した肌は、「このままでは干からびてしまう」という危機感から、これ以上の水分蒸発を防ぐために、自ら「脂の膜」を大量に分泌して蓋をしようとします。

つまり、テカリとは「肌が乾燥から自分を守ろうとしている必死の防衛反応」なのです。


1. 「洗う」ことで解決しようとしない

過度な洗顔で皮脂を取りすぎると、肌はさらに「もっと脂を出さなきゃ」と反応します。

  • ラボからの提案: 洗顔後の「キュッ」とする爽快感は、バリアが壊れたサインです。しっとり感が残る程度のマイルドな洗浄に留め、肌を安心させてあげることが先決です。

2. 「貯水」で油田を枯らす

テカリを止める唯一の論理的な方法は、脳に「もう十分潤っているから、脂を出さなくていい」と認識させることです。

  • ラボからの提案: 角質層の深部まで水分が満たしましょう。隙間なくバリアが構築されれば、肌は過剰に皮脂を出す必要がなくなります。
  • アクション: 前述の「貯水スキンケア(第6回)」を徹底し、重ねづけで水分を飽和させてください。

3. 良質な「油分」で脳を騙す

「テカるから油分(乳液やセラム)は塗りたくない」という声がありますが、これは逆効果です。

  • ラボからの提案: スクワランのような良質な植物性油分を少量先に与えることで、肌は「既に蓋がされている」と判断し、自前のベタつく皮脂の分泌を抑制します。
  • アクション: 導入美容液などで先に薄い膜を作る。この「先回り」の油分補給が、結果としてサラサラな肌を長時間維持する鍵となります。

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